常野 [book]
前に読んだ本から約1ヵ月半。
読んでなかった訳では・・・、いや読んでませんでした!
1冊の本を読み始めてたんですが、中断したまま放置。
読みたかったんだけど、色々あってねぇ~( ̄Д ̄;)。
で、やっと読み終わったのです。
そんな訳で・・・、
恩田 陸 : 「光の帝国」
今年の4月にキャラメルボックスで演じられた「光の帝国」。
その元ネタになっているお話。
恩田作品をキャラメルボックスがネタにするのは今回で2度目。
その公演で買った今回の本。
3~4ヶ月放置して読み終わるのに1ヶ月。
長かったよ・・・( ̄∀ ̄;;)
~あらすじ~
不思議な能力を持つ常野一族。
その能力は「しまう」「裏返す」「遠目」「遠耳」「つむじ風」など色々な能力がある。そしてその能力をもっている事を隠し、一般人と一緒にひっそりと暮らしていた。
知的で温和、争い事を好まず「常に在野であれ」との事で「常野」と言われるようになった常野一族。
だがいつの時代にも一族の能力を狙って近寄ってくる存在はなくならない。国家権力であったり、様々な形で現れる謎の敵だったり・・・。普通の人々の中でひっそりと暮らしながら、迫り来る敵との戦い。彼ら「常野一族」は一体どこに行こうというのか・・・?
恩田作品のダークサイドに引き込まれてから数年。
このblogでも色々と紹介してきましたが、今までで1番ダークじゃない作品でした♪
ダークじゃないってのは人間の内面の事で、話自体は相変わらず暗いです・・・。
でもこの雰囲気がやっぱり「恩田陸だ!」と思わせてくれる作品でした。
内容は10個の短編が収められている短編集。
うちキャラメルボックスが演じたのは第1話の「大きな引き出し」で、「しまう」能力をもつ家族の話。
「しまう」とは膨大な情報を丸ごと記憶する能力。書物や談話といった“言葉”だけでなく、人間の記憶や感情といった心のありようまでも記憶する事もできる人々。
その他にも未来を予知する「遠目」や、迫り来る敵を「裏返し」て退ける事ができる人など、たくさんの常野の人のお話が載ってます。
恩田作品にはめずらしく続編への期待感を持たせてくれている1冊。
この後も「蒲公英草子」「エンド・ゲーム」などの続編が待っているのだが・・・、読むのはいつになる事やら・・・。
買ってはいるんだが、読む暇がない今日この頃・・・。
『蒲公英草子』はまたテイストが違うよ。
読み終わると、お上品にしゃべりたくなります。
『エンドゲーム』は読むのがちょっと大変だった。
こっちのがダークサイドな感じがするよ。
by のん (2009-09-17 21:44)
のんさん>
『蒲公英草子』も『エンド・ゲーム』も早く読みたいんですがねぇ~・・・。
なかなか状況がそれを許してくれないのです。
私に1日も早い平穏な日々を・・・( ̄o ̄)o
by edi (2009-09-18 04:16)