呼止 [dialy]
久々に訪れた日勤リーダー。
昨夜入った患者の手術や緊急入院。
その緊急入院のためのベッドコントロールで嵐の予感が漂っていた。
朝の申し送りの後、Drとのカンファレンス。
その後手術の為、脳外科の医師は手薄となる。
9時30分。
昨夜の緊急入院の患者の手術の為、1件目の手術が1時間繰り上げて開始となった・・・。
そして・・・、
予想通り救急車がなだれ込む・・・
こんな流れの時は大体連鎖が生まれるもので、立て続けに救急車がなだれ込んできた！
ただICUベッドには限りがある・・・。
最重症患者以外は救急の病棟へ入院となるが、やはりICU適応の患者はいる訳で入院の依頼が舞い込んだ。
だがICUは満床。
その中で軽症の患者を病棟に転棟する必要に迫られ、ベッドコントロールに追われる。
だが転棟先のベッドがなかなか空かない。
一般病棟も転棟やら退院やらでなかなかベッドが空かず、そこが空かない事にはICUの患者も転出できない。
そんな訳で救急外来で待たされる患者さん。
その後も立て続けになだれ込む救急車。
必死になってベッドを空けて、何とか午前中に緊急入院患者を受け入れる。
そんな緊急入院の最中に2件目の手術の患者搬送がバッティング・・・。
病棟内をNurseとベッドとDrが行ったり来たり。
Nurse：「先生！この指示は！？」
Dr：「ゴメン。俺、別の患者診てるから〇〇先生に聞いて」
そんなやりとりが交わされる・・・。
嵐だ・・・、嵐の直撃を食らってしまったようだ。
だが百戦錬磨の頼もしいNurse達は動じる事なく仕事をこなしていく。
無事に患者も手術室へ入り、緊急入院患者も落ち着き、嵐は過ぎ去った。
午後はまったりとした時間が流れ、午前中に出来なかった業務に手をつけ始める。
そして日勤リーダーが終った・・・。
何とか無事に乗り切る事が出来て胸を撫で下ろす。
残務を終え、委員会の仕事やらを片付けて病院を出た時、時計は20時を回っていた。
疲れ切った身体を引きずりバスに乗り込む。
駅で次のバスの乗換えようと、バスを待っていると携帯電話が鳴る。
久々に鳴動する携帯電話を喜々として取り出すが、そこに表示されていた電話先は病院だった・・・
edi：「もしもし？」
O師長：「あっ！ediさん？」
edi：「スミマセン。なにか仕事忘れてました？」
O師長：「いえいえ、実はさっき手術した患者さんなんだけど。」
edi：「はい・・・。」
O師長：「状態がよくなくて再手術になりそうなの」
edi：「えっ・・・。もしかして。」
O師長：「OPEに入って欲しいな～、と・・・」
edi：「ガビ～ン！(￣Д￣;)p」
O師長：「ただ、まだ家族に話していないので決定ではないです。」
edi：「じゃあ私はどうすれば・・・。」
O師長：「一旦帰宅して決定次第タクシーで来てください。」
edi：「分かりました・・・自宅待機します・・・」
こんな電話を受けたのが21時前。
そして家に帰り着いたのが22時だった。
家族を呼んで病状を説明したとして問題はそこから・・・。
手術をやるにしてもやらないにしても、家族が決断するのに時間がかかるだろう・・・。
疲れ切った身体をベッドに横たえ電話を待つ。
夕食を摂ると眠くなってしまうので、カロリーメイトを1本食って空腹を紛らわし体力を蓄える。
23時・・・。
電話はまだない・・・。
ウトウトと瞼が重くなり段々と意識が沈みこみ始める・・・。
そして0時前になって突然携帯電話が鳴り響いた！
edi：「はい！」
O師長：「もしもし？ediさん？」
edi：「やっぱりやりますか！？」
O師長：「中止になりました！！」
edi：「そうかぁ～。電話が遅かったのでやると思ってましたよ。」
O師長：「ゴメンナサイねぇ～。」
edi：「いえいえ。」
O師長：「すぐに中止になったんだけど連絡するの忘れてました」
edi：「・・・(￣ロ￣lll)」
O師長：「ごめんなさい。今夜はゆっくり寝てください♪」
ガチャ！ツーツーツー・・・
電話が切れると時計はすでに0時を回っていた・・・。
メシも食わず疲れ切った身体では、夕食を作る気力も出ない。
シャワーを浴びる気すら起きない。
鳴らない電話を右手に握り締めたままベッドの中で眠りに落ちてしまった。
今日の日よサヨウナラ。
また明日お会いしましょ～・・・(o_ _)o))
こんにちは。
医療関係に身を置いていないので正直実感はありませんが、
現場の慌ただしさは伝わりました…。
…おやすみなさい。
by はだけた大将 (2009-05-14 21:25)
はだけた大将さん＞
コメントありがとうございます♪
いろんな事に振り回される仕事なので仕方がないんですけどね～。
平穏な日々が待ち遠しい今日この頃です・・・(￣∀￣;;)
by edi (2009-05-14 21:53)