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舞台 [theatrical 1]

先月、神戸で幕を開けた・・・

演劇集団Caramelbox2009スプリングツアー
「容疑者Xの献身」

ご存知、東野圭吾原作のミステリー小説で福山雅治主演でドラマ化&映画化された作品。
そして東野圭吾が直木賞を狙って見事に受賞した作品でもある。
神戸公演を観劇したが感想を書くのはちょっと控えていた。
で、今回東京公演を観劇してしっかりと感想を書こうと・・・。

そんな訳で、今日はちょっと感想でも・・・、

 

 

 

~あらすじ~
高校の数学教師・石神哲哉は、ある夜、不審な物音を聞く。アパートの隣室に住む花岡靖子の部屋で何か起きたらしい。石神は靖子の部屋のドアをノックする……。隅田川の河川敷で男の死体が発見される。捜査に乗り出す警視庁捜査一課刑事・草薙俊平。やがて、捜査線上に、被害者の元妻・花岡靖子が浮かび上がる。草薙は大学時代の友人で、帝都大学理学部物理学科の准教授・湯川学に協力を求める。湯川は靖子の隣室に住む男の名前を聞いて、顔色を変える。石神哲哉。それは湯川の大学時代の友人、そして、湯川が出会った中で最高の頭脳を持つ男だった……。
(キャラメルボックスH.P.より)

 

観る前の印層的は、キャラメルボックスには似合わない作品だと思った。
滅多な事で人が死ぬ事がないキャラメルボックス。
そして今回の作品は殺人事件。
映画は原作を忠実に再現して大成功した(と私は思う)。
ただ舞台化するとどうなるか・・・、とっても不安だった。
上手くいったとしてもキャラメルらしさはなくなるだろうし、キャラメルらしさを追求すると原作のよさが無くなってしまうのではないか?
そんな不安を感じながらの神戸公演。
そして感想は・・・、

予想外にもいい意味で裏切られた形だった♪

形態的には「SKIP」の様なの舞台装置を使って場面展開。
進行も役者が朗読しながら。
最初の印象は「SKIPの二番煎じ」って感じだったが、物語が進行するにつれてその印象はまったくなくなる。
しっかりと落ち着いた感じで物語が進み、個々の役者がしっかりと個性を出したいい演技。
原作のよさをしっかりと表現しつつ、役者の個性も活かしたいい演出だと思う。
だがそこにキャラメルらしさは感じられなかった・・・。

ってのが神戸公演の印象だった。

作品の評価としてはかなり高い。
ただ今回は原作が「容疑者Xの献身」ってだけで、かなりハードルが上がっている。
ドラマや映画の先入観もあるだろう。
そんな状況の中でこれだけのパフォーマンスができているのは、役者や演出家の力量が大きい?
湯川を演じたのは、今やキャメルボックスの看板役者の岡田達也。
対する石神役は長年キャラメルボックスを牽引してきた西川浩幸。
そして客演に川原和久・斉藤歩・西牟田恵の3人を招く豪華な布陣。
この役者さんたちの醸し出す雰囲気が舞台に一層深みを与えてくれているような気がする。
そしてその役者さん達をしっかり生かした演出:成井豊の計算。

そして改めて東京公演を観て・・・

その変化にビックリした!
こまかいネタとか演技が大きく変わったとかじゃなく、伝わってくる衝撃みたいなものが・・・。
それに加えて、元々神戸公演を観た時点でかなり完成度が高かったが、東京に来てそのクオリティを更に上げてきている。
キャラメルボックスらしい舞台ではないが、新たなキャラメルボックスの可能性を感じさせてくれる作品だ。

ん・・・?新たな可能性・・・。

常に色んな事にチャレンジし続けているキャラメルボックス。
キャラメルボックスらしくないという事は、「キャラメルボックスの域を超える」というチャレンジなんだろうか・・・。
そう思うとすべて納得してしまった☆

今回、ドラマや映画に負ける事ない作品に仕上がっています。
しかもその舞台は現在進行形で成長し続けている。
これは劇場に通うしかない!!
ちなみに私はあと2回ほど観劇する予定です。(多分まだ増えるな・・・)
それでは皆さん。
劇場でお会いしましょ~(* ̄▽ ̄)ノ☆

※キャメルボックス「容疑者Xの献身」は5月24日まで池袋サンシャイン劇場で公演されています。
ちょっとでも興味のある方は劇場へLet's Go!


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