黒鳥

今回は本当に行けないかと思ってました・・・。

Caramelbox スプリングツアー
「バイ・バイ・ブラックバード」

今年で25周年記念のキャラメルボックス。
そして今年の公演の中では唯一の新作。
前評判を聞く限り、期待度は高い♪

そんな訳で、東京公演最終週にやっと観劇する事ができました！

 

 

 

～ストーリー～
2010年6月、世界各地で新種の熱病が流行。
その後遺症で、数百万の人々が記憶を失った。
ナツカの場合は、11年分の記憶。
その結果、彼女の心は16歳の頃に戻ってしまった。
ナツカは、記憶喪失者が再教育を受ける学校に通い始める。
そこには、他に4人の16歳がいた……。(劇団H.P.より)

 

毎度ながら率直な意見としては・・・、

 

素敵なお芝居でした☆

 

前評判で聞いていた、「昔のキャラメルボックスに近い」とか、「以前やっていたアコースティックシアターのような感じ」って言う感想にちょっと納得。
ストーリーは泣けるし、舞台は素敵だし、映像の演出もカッコよかった☆
作品自体の感想を言い始めると、ネタバレの可能性も出てくるので、そっちの感想は今回は控えておく事にします。

 

で、今回の作品をみてちょっと考えた事を書いてみたいと思う。
それは客演について。
今回扉座の有馬自由さんが客演として参加されていましたが、期待通りのスバらしく弾けた演技をしてくれていました。
そこで思ったこ事。
ここ最近のキャラメルボックスの役者だけでやった作品と、今回の様に客演を呼んでやった作品との違いについて。
舞台上で演じている役者達から感じるものが微妙に違う気がした。
客演がいる時といない時での舞台上から感じる違和感(?)のようなもの。。。
そんな微妙な違いを、最近のキャラメルボックスの作品ではよく感じる。
昔(と言っても、たかだか10年位前ですが)のキャラメルボックスはベテランと新人との演技力の差が大きかった。
そして初日から千秋楽に向けて、少しずつ或いは劇的に変わるその変化を観るのが、演劇の楽しみ方の1つだと思う。
なので近年の新人の演技力の高さは、その楽しみ方を少し減らしてしまっているように感じます。
初日を迎えた時点の完成度が以前と比べて異様に高い。
必然的に伸びしろも少なくなってしまう・・・。
その辺がちょっと物足りないなぁ～と思ってしまう原因の１つなのかも知れない。

で、客演がきた時の場合。
客演として呼ぶくらいだから、それなりの実力を持っている役者さん達。
所属が違えば、当然の事ながらやり方や間の取り方など色んな事が違ってくる。
そう言った事を稽古ですり合わせていくんでしょうが、それは公演が始まって舞台上でもやっていたり。。。
舞台上でもそうやって試行錯誤しているのを観るのが、私はとっても大好きなのです☆
最近のキャラメルボックスの作品は、1つの作品としての完成度を高めるあまり『可能性』って言うモノが犠牲になっているのかもしれないですね。
で、その『可能性』の代わりのモノが『客演』と言う形であったり、近年よく聞く『新しい事への挑戦』って事なのかもしれない。。。
でも、『人間の可能性』には到底及ばない訳で、目に見えて変化していく姿を観たいと言う欲求は満たされないんだよねぇ～。

そんな事を感じてしまい、そんな考えに自分なりに納得してしまった今回の「バイ・バイ・ブラックバード」。
私の感想とはまったく関係なく、もの凄くいい舞台です！！！

と、まぁ今回の「BBB」の感想ではなくなってしまった今回の日記。
そんな事はさておき、東京公演は無事に終わり残すは神戸公演。
残す所9ステージ。
そして本日は神戸公演初日！
ラストスパートに入ったCaramelboxにエールを送ります！！

---

※ちょっとネタバレ。
今回の作品は演出の都合で後方の席や2階席がオススメでした。
新神戸オリエンタル劇場の場合、絶対2階席をオススメします。
つーか、2階席目当てで神戸にまで観に行こうかと目論んでしまったくらいだし・・・(￣∀￣;;)
これから神戸公演を観に行こうと思ってらっしゃる方、是非ご検討を！

■東京公演
5月13日(木)～6月6日(日) サンシャイン劇場
料金＜全席指定・税込＞
5月13日（木）・14日（金）5,000円
5月15日（土）～6月6日（日）6,000円
前売開始　3月14日（日）10:00

■神戸公演
6月12日(土)～20日(日) 新神戸オリエンタル劇場
料金＜全席指定・税込＞
S席（1・2階）6,000円　A席（3階）5,000円
前売開始　4月11日（日）10:00

タグ：演劇 CARAMELBOX サンシャイン劇場