残業 [dialy]
とある日のツイテない日常。。。前編
日勤も終盤に差し掛かっていた。
その日は手術室担当だったのだが、ICUの忙しさのため急遽ICUに戻される。
そして朝から緊急入院の為に患者を退室させて患者を受ける。
退室させた患者さんの記録と、緊急入院した患者さんの記録。
その他諸々の業務をこなす。
定時上がりとはいかないが、それなりに業務をこなし1時間くらいの残業で帰れそうだった。
そんな時、背後からゆっくりと師長が忍び寄る・・・、
師長:「ediさん、明日休みですよねぇ~。」
その言葉を聞いて一気にテンションが堕ちる。。。
なんだ!?いったい私に何をさせようと言うのだ!?
師長が次に発するであろう様々な言葉が、頭の中で交差する。
edi:「な、なんですか?」
師長:「いまやっている手術の次の手術に入ってくれません?」
edi:「はいぃー!?」
師長:「6ベッドの方が緊急手術になったんです。なので、今やっている手術が終ってからediさんに入って欲しいなと・・・。」
edi:「私が・・・。」
師長:「明日が休みなのがediさんしかいないし・・・。」
edi:「でも明日は用事が。。。」
師長:「大丈夫!そんなに長い手術じゃないから。いいですか?」
edi:「じゃあ日をまたがなければ・・・。」
師長:「ありがとうございます!じゃあヨロシクね♪」
edi:「はぁー・・・(=w=;」
ってな訳で、日勤終了後に緊急手術に入る事になった。
日勤業務を終らせ少し休憩をとる。
時計の針は19時を回っていた。
手術の様子をICU内に設置してあるモニターで窺うが、まだまだ終わる気配はない。
とりあえず次の手術の情報収集を始めてみる。
するとある項目に目が留まった。
『手術予定時間3時間』
私が担当する次の手術は約3時間の予定。
って、ちょ・ちょっと待て!!
現時刻は19時。
今やっている手術が、どんなに早く終ったとしても20時。
そして手術室の片付けをして、次の手術の準備をするにしても開始は21時。
そこから3時間の手術。
そしてまた片付け。
どう考えても日はまたぐじゃねぇーか!!
確かに手術自体はそれほど長い手術ではない。
けど前後の準備と片付けを入れるとかなりの時間を要する。
それを知らない師長でもあるまいに。
師長、知ってて私に振りましたね。。。
結局、予想通り私が担当する手術は21時に始まった。
そして日付が変わってしばらくして無事に終了。
そこから手術室の片付け&清掃。
あと手術の記録。
それが終ってから、日勤で看ていた患者の記録の見直しなんかもやったら、時間は4時を過ぎてしまっていた。
窓の外を見ると、微妙に空が白み始めている。
最近の激務に無常感を感じながら、タクシーの中で爆睡しつつ家路についた。
(つづく・・・)
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