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女神 [bike]

~自動二輪な日々 Vol.59
『女神は静かな場所に降臨する』 第8話

折れてしまった

雨に打ちひしがれ、何とも表現できない無力感に襲われていた。。。
トラックからの水しぶきを回避する為に、一時路側帯へ避難する。
ナビを操作しているMさんと、携帯電話で話をしているYさん。
とりあえず、私も携帯のメールチェックをしてみる。

すると1通のメールが届いていた・・・、

 

 

 

メールの送り主は友人Y川。
普段電話もメールもほとんどよこさないような奴なのだが・・・。

何気なくメールを開いてみると・・・、

女神降臨.jpg

タイトル:「産まれたぜ!」

一人の赤ちゃんが映っていた!
そう言えば出産予定日は6/29だと言っていた事を思い出す。
「そうかー、産まれたのかー♪」
そう思いながら画面に映っている赤ちゃんを見つめていると、何故だが目頭が熱くなった。
そして、身体の奥底から何かが湧き上がってくるのを感じる。

 

 

そうだ!この子に会うまではまだ死ねない!!

 

 

突如舞い降りた女神の力で生きる気力を取り戻した☆
アクセルを握る手に力が込める。
そしてツーリングを再開した。
雨は相変わらず激しく降っている。
空気は冷たく肌に突き刺さるような寒さが再び襲い掛かってきた。
だが、もう心は折れない!
喜びのあまり、ヘルメットの中で心なしか口元が緩んでいるのが分かった♪

登り続けた峠道がいよいよ最高地点に差し掛かった。
激しかった雨が段々と弱まり始める。
そして峠を越えた時、雲の隙間から太陽の光が差し込むのが見えた!
その光の指し示している先は東。

 

 

あぁ、私が帰る場所はそっちなのか・・・。

 

 

気がつくと雨は上がっていた。
一瞬差し込んだ太陽の光はすぐに厚い雲に遮られて、周りはまたもや薄暗くなっている。
だが私の帰るべき場所は分かった!
女神の祝福を受け、スリップしないよう慎重に峠を下り始める。

 

 

もうすぐだ!もうすぐこの旅も終わる・・・。

 

 

私の元に降り立った一人の女神。
彼女に会う為に、是が非でも無事に帰り着かなくてはならない!
そんな覚悟を胸に峠を下り御殿場ICを目指す。

(つづく)


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コメント 4

ijimari

☆あ~おもしろかった!
女神、めちゃめちゃかわいいですね♪
by ijimari (2009-07-08 23:24) 

edi

ijimariさん>
満を持して登場した女神様です☆
いや~、カワイイですよ~(* ̄▽ ̄)ノ
by edi (2009-07-09 08:45) 

aoi

女神だなんて~
ありがとっ!!
だっこしてくれたのはediが初なの!!
きゃっ!!            aoiより
by aoi (2009-07-10 13:18) 

edi

aoiちゃんのママさん>
かわゆい娘で将来が楽しみです♪
また会いに行くんで、風呂にでも入れさせてください!(* ̄▽ ̄)ノ

by edi (2009-07-10 13:31) 

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